第十五話 2015.01.30

里山の竹

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「能登島 冬のあかり祭」では生憎の天候のため縮小版あかり祭となってしまい残念でした。
たくさん用意した竹灯篭のあかり祭を皆さんにご覧頂きたかったです。里山から切り出した竹に
穴を開けて作った竹灯篭にローソクを灯した時のあの幻想的な竹あかりは何度見ても感動します。


子供たちが小学生の頃に七夕飾りを付ける為の竹を取りに行って以来ですから、竹を取りに山へ出
かけたのはもう25年も前になります。願い事を書いた短冊や飾りを吊るし軒先に立て、その後は海
へ流しました。自分が子供の頃は朝顔の支柱に細い竹(庭竹と呼んでいる)を使用していましたが
プラスチックの代用品が出てきてからは竹を使用する事がなくなってしまいました。
竹灯篭は斜めの切り口を見せる物と長めの竹にドリルで穴を開け模様を描く物の2種類作りました。
竹の長さや切り口の角度に組み方の工夫、穴開けはデザインを考えながらと大変でした。でも、楽
しくて、もう少しあともう少しと作業を続け作品を作っていました。人生でこれだけ竹と関わる事
がありませんでした。その影響か車で走行中もあすこの竹が倒れている、あの竹は使えそう。と竹
に注目する日々が続いています。

子供の頃、冬の楽しみのひとつが竹スキーでした。それも手作りの竹スキーです。あの頃は遊び道
具も自分で作っていました。向田流竹スキーの作り方を紹介します。
①割った竹二枚が片足分なので四枚用意する。竹の節を削り取り、その部分にロウを塗り滑りやす
 する。
②竹全体の面取りをする。
③二枚の竹を合わせ先端に穴を開け針金でずれないように止め、合わせた先端を三角に削る。
④③に足を乗せる足板を付ける(竹側から釘で打つ)。足板に靴かけ用の帯ベルトを取り付ける。
⑤前から20cm位の所を火で温め、割れないように少しずつ曲げる。
こうして作った竹スキーで遊ぶ場所は道の駅能登島(旧向田小学校)の裏から集落へ降りる坂道。
コースを外れて坂道から落ちる事もあったけれど昔は積雪量が多くて雪がクッションになり大怪我
する事はありませんでした。上級者になるともっと傾斜のある「げんたべ」と呼ばれる坂で滑って
いました。今でもこの坂はあり、歩いて降りるのも結構堪えます。

春には美味しい筍を採る事が出来る竹林ですが、手入れをしないと竹は繁殖力が強く時期の間に
竹林がどんどん広がってしまいます。3年程前、我が家の竹林へ出かけました。山の確認と筍を採る
為でしたが途中の木々が大きくなり山の景色が変わってしまい、山道も分からなくなっていました。
結局その時には竹林にいけませんでした。いまだに行けていません。また竹林が広がっている事で
しょう、この春には行けるでしょうか。



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