のとじまん話

第一三話 2014.12.02

能登島の里海風景 鰤起こし

カテゴリ のとじまん話 体験する 景色 祭事

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雷が鳴り嵐がやってきた。

真黒な空から雹や霰がばら撒かれ、 風がうなりながら葉を落とした木々にきしませる。

波は防波堤を乗り越え、砕かれたしぶきが人気無い漁港に吹き付ける。

「鰤起こし」である。

11月も終わるころ、能登は恐ろしいほど荒れ狂う天候に見舞われる。

漁師にとっては待ちに待った荒天だ。

鰤が富山湾に南下して、定置網には脂ののった「寒ブリ」が入る。

鰤が入れば能登島の漁師も活気にあふれる。

正月の鰤は縁起物として値が高くつく。

能登では娘の嫁入り先に鰤を送る風習がある。

いよいよ正月を迎える準備。

海と共に暮らす島の里海風景。



書いた人

能登島ダイビングリゾート

鎌村実・須原水紀

「海の自然資源を活用した生業創出」で意気投合した二人。 前人未踏の能登島をスクーバダイビングエリアとして開拓。 海の四季が堪能できる、癒しの水中散歩が好評。 大阪生まれのよそ者の視点と、七尾生まれのふるさと愛で新しい観光事業を展開。

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2015.07.11

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2015.02.24

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