「島の端っぱし」
能登島大橋から車でのどかな海沿いを20分ほど走ると、島の最北端に位置する祖母ヶ浦(ばがうら)に到着。
30軒ほどの在所で小さな漁港があり、朝早く漁に出る船が行き交います。釣り人も多く訪れ、のんびりゆったりした時間が流れている場所です。
今回はこの祖母ヶ浦町を紹介します。
「おんば様」
祖母ヶ浦と書いてばがうらと読むこの町名は、この地に祀られている祖母ヶ尼臥行者(ばがにふせりぎょうじゃ)
通称おんば様が由来とされています。
2000年にはお墓が修復され、それと同じくきつい坂道もコンクリートが施されて在所の人達がお参りしやすいようになりました。
その時に桜の木を植えたのですが、海からの潮風にやられ残念ながら桜並木にはなりえませんでした。
このきつい坂道を腰の曲がったばあちゃん達がスイスイ上がっていきます。祖母ヶ浦の女性たちが元気なのは、おんば様の恩恵かもしれませんね。
「自然のめぐみ」
一年を通じて四季折々の魚介類がとれ、春には山菜、秋にはお米と山の恵みと海の恵みが味わえます。
この自然の恵みを頂くには手間もかかるし、重労働の仕事もありますが、途切れないように続けていく事がここで生活していく者の努めなのだと感じています。
堀井愛津子
能登島に嫁いで14年となり、身も心も貫禄がつきました。漁師の宿ならではの漁業体験や魚釣りをお楽しみ頂けます。朝獲れの魚と自家製米で心を込めておもてなしします。