のとじまん話

第6話 2014.03.19

ばがうら

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「島一番の開拓指導者」

第5話で紹介したおんば様の話をもう少しご紹介します。

 今でこそ稲作や畑をするのは能登島では当たり前ようになりましたが、それをおしえたのがおんば様といわれています。

 昔のばがうらは家がそれぞれ離れていて、それを一つの在所になるようにすすめ、アワやヒエの栽培しか知らなかった村人たちに稲作や漁を指導しました。

 ばがうらは山側、海側問わずに田んぼが続くのは少しでも多くのお米を作られるようにとの教えなのかもしれません。

「お散歩スポット」

 ばがうらに来たらおんば様のお墓の次に、あわせて専正寺をおすすめします。このお寺はおんば様の菩提寺として創建されたといわれ、木造の女神像が祀られています。

 住職さんにお願いすれば、お堂の中や女神像も見せてもらえます。

 歴史が好きな方は興味深いお話が聞けるかもしれません。

 お寺を回った後はばがうら漁港へ。

 防波堤に立つと目の前は能登半島が一望でき、見晴らしは最高です。

 冬の空気が澄んだ季節は海の先の穴水町がぐっと近く感じられ、走っている車が見えるほどです。

「自然あふれる」

 今回改めて自分の住んでいる町をまわってみると、島の歴史に興味が湧いてきました。

 特に目立つことのない小さな町ですが、のんびり海を眺めていると時間を忘れ、ゆったりとした気持ちになります。

 深く濃い海を見ると疲れた心も癒されるはずです。

 能登島にいらしたら一度ばがうらまで足を延ばして見てくださいね。



書いた人

民宿堀井

堀井愛津子

能登島に嫁いで14年となり、身も心も貫禄がつきました。漁師の宿ならではの漁業体験や魚釣りをお楽しみ頂けます。朝獲れの魚と自家製米で心を込めておもてなしします。